★episode.007 「不思議の薔薇は大人味…」(前半)

010.優子ママ-thumb

(※いくつ頃の私でしょうか?答えはお店でね。)


25歳ぐらいの話でしょうか。


ある日のことです。


お店に、とても大きくて綺麗な薔薇の花束が届いていました。誰かしら?と送り状を見ても、送り主の明記は一切無く、届けてくれた花屋さんも「とにかく届けてくれ!」と依頼だそうで私と同じように首を傾げています。誰かが私を驚かせようと送ってくれたものと信じてたものの、閉店まで結局その花についての話題は一切上がりませんでした。まぁ、そう言う遊びなのかなぁと、不思議ながらも帰宅したのです。


しかしです。その日を境に毎日毎日、薔薇の花束が届くようになりました。ある日は真っ赤な薔薇だけであったり、ある日は白色だけだったりと、単調な合わせものではなく、バラエティーに富み意図した花束だったように思われました。今、この時代なら「不審物」や「ストーカー」騒ぎになっていることでしょうが、疑うことを知らない「乙女時代」は、ときめきに溢れ、お姫様感覚で扱われることに幸せを感じていました(笑)白馬の王子よ何処にと、舞い上がる私に周囲の友達は苦笑いでしたが…。


それからと言うもの、一人勝手に「推測ゲーム」。当時、良いなぁ〜と思っていたお客様だったら嬉しいとか、もしかしてこの人じゃないかしらと、テーブルに着く度に勝手な妄想を張り巡らし、挙げ句の果てには、「お花はどんなものがお好きですか?」やら、「最近された贈り物は?」と、単刀直入な質問をして「犯人捜し」をしていました(笑)。


半月が過ぎた時でしょうか。
知り合いのママが突然にお店にやってきて、「ごめんね優ちゃん…。」と何故か謝罪に。そして、物語は急な展開をみせるのです…。(次回へ続く)